医師から学んだ熱中症対策を公開。株式会社UMUIが観光客とスタッフの安全を守るため社内講習会を開催

株式会社UMUIでは、「人生で一度かもしれない沖縄旅行」を支える企業として、観光客の皆様だけでなく、一緒に働くスタッフの安心・安全も大切にしています。
その取り組みの一つとして、2026年7月5日、沖縄県那覇市・国際通り徒歩30秒に位置するお土産店「MIYAGEYA」にて、藤田医科大学病院 五島隆宏医師を講師に招き、熱中症対策講習会を開催しました。
全国では最高気温40℃を上回る「酷暑日」が続き、熱中症による救急搬送者数が週間1万人を超えるなど、暑さへの対策がこれまで以上に重要となっています。

一方、沖縄県は本州ほど気温が高くならない日でも、湿度が非常に高いため汗が蒸発しにくく、深部体温が上昇しやすいという地域特有の熱中症リスクがあります。観光客の皆様だけでなく、毎日現場で働くスタッフにとっても正しい知識を身につけることが欠かせません。

今回の講習会では、熱中症の基礎知識だけでなく、店舗運営の中で実践できる具体的な対策について学びました。本記事では、講習会開催の背景とともに、医師から学んだ内容の一部をご紹介いたします。


目次

開催の背景

「もし今、目の前で観光客やスタッフが倒れたら。」

今回の講習会は、この一つの問いから始まりました。

株式会社UMUIでは、これまでも水分補給や休憩時間の確保など、基本的な熱中症対策を実施してきました。
しかし、「現在行っている対策は、本当に正しいのだろうか。」という疑問を持ったことが、今回の取り組みのきっかけです。

沖縄県には年間1,090万人を超える観光客が訪れます。その中でも国際通りや市場本通りには毎日多くの方が訪れ、特に夏場は強い日差しだけでなく、高い湿度による熱中症リスクも考慮しなければなりません。

私たちは「お土産を販売する会社」である前に、「沖縄へ来てくださる皆様をお迎えする会社」でもあります。

だからこそ、もし目の前で体調を崩した方がいたとき「知らなかった」「分からなかった」では済ませたくありませんでした。
まずは那覇市消防局へ相談しましたが、日程や講習内容の都合から熱中症に特化した研修の実施は難しいという回答をいただきました。そこで知人を通じて藤田医科大学病院 五島隆宏医師をご紹介いただき、今回の講習会開催が実現しました。

同じ観光業に携わる皆様や、沖縄を訪れる皆様にも役立つ情報であると考え、本記事では講習会で学んだ内容の一部を公開いたします。知識を共有することで、一人でも多くの方の安心・安全につながれば幸いです。

医療現場から学んだ「沖縄だからこそ知っておきたい」熱中症対策

講習会では、熱中症のメカニズムから店舗運営で実践できる具体的な対応方法まで、多岐にわたる内容をご指導いただきました。
今回学んだ内容は、株式会社UMUIだけのものにするのではなく、同じ観光業に携わる皆様や沖縄を訪れる皆様にも役立てていただきたいと考えています。

そのため、本記事では講習会で学んだ内容の一部を公開いたします。

はじめに

熱中症対策というと、水分補給や塩分補給を思い浮かべる方も多いかもしれません。

しかし、今回の講習会で最初に学んだことは、

「水分補給だけでなく、体を冷やす(体温を下げる)ことも重要である。」

ということでした。

そのためには、

  • 暑い場所から離れる
  • 冷房が効いた室内へ移動する
  • 風通しの良い場所へ移動する

など、まず身体を冷やせる環境へ移動することが重要になります。

気温だけでなく湿度にも注意

熱中症というと気温ばかりに目が向きがちですが、実際には湿度も非常に重要な要素です。
今回紹介いただいた「WBGT(暑さ指数)」では、気温だけでなく湿度も重要な指標として扱われています。

沖縄は本州ほど最高気温が高くならない日でも湿度が高く、汗が蒸発しにくい環境です。
その結果、身体に熱がこもりやすく、熱中症のリスクが高まります。
店舗運営においても、毎日の気温だけでなくWBGTも確認しながら、スタッフ同士で情報共有を行うことの重要性を学びました。

https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php?region=11&prefecture=9194

熱中症予防で大切のは毎日の体調管理

寝不足のまま勤務する、旅行へ行く。
朝食を抜いて勤務する、旅行へ行く。

いずれも熱中症という視点で考えるとよくありません。
熱中症の初期症状を判断することは難しいため「今日、いつもより少し調子が悪いな」と感じたら休憩することを躊躇せず体調管理を徹底しましょう。

熱中症が疑われた場合の初期対応

1.涼しい場所へ
日陰、冷房のある室内、風通しの良い場所へ速やかに移動する。
2.衣服をゆるめる
ベルト、襟元、上着、ネクタイなどを緩め、体内の熱を逃がす。
3.首・わき・足の付け根を冷やす
氷のう、冷たいタオル、送風などで冷却をする。可能なら全身冷却を行う。
4.水分補給
意識がはっきりしていて自分で飲める場合は水分を補給します。
一方、意識がはっきりしない場合や自力で水分をとれない場合は、無理に飲ませず救急車を呼びます。救急車を待つ間も、涼しい場所に移動させ、身体を冷やしましょう。

救急車を呼ぶ判断基準

「自力で歩けない」「自分で水分が飲めない」「会話がおかしい」「痙攣している」このような症状が見られる場合は、本人の意思だけで判断せず、迷わず救急要請を行うことが重要であるとご説明いただきました。

FAQ

市販の「冷却シート」は効果があるのか

市販の冷却シートは清涼感を得られますが、熱中症で必要となる十分な身体冷却の代わりにはなりません。
熱中症が疑われる場合は、まず涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめて身体を冷やします。特に首の周り、脇の下、足の付け根などを、冷たいタオルや保冷剤などを利用して冷やしましょう。

直射日光がない市場本通り/平和通りは安全か

直射日光がないアーケード内でも、人が密集することで湿気がこもり熱中症リスクは高まります。

店舗前で接客を行うスタッフだけでなく多くの観光客が行き交う国際通り周辺でも注意が必要である。

熱中症と疑った場合、どのような水分をとるのが望ましいか

通常の生活や短時間の活動では、水や麦茶などでこまめに水分を補給します。

長時間にわたり大量に汗をかく場合は、スポーツドリンクなど電解質を含む飲料も利用します。
OS-1などの経口補水液は脱水時の水分・電解質補給に適しますが、脱水状態でない人の日常的な水分補給や熱中症の予防として飲む必要はありません。

店舗運営の見直し

株式会社UMUIでは「学んで終わり」にしないことを大切にしています。
医師から学んだ内容を現場で実践するため、講習会終了後すぐに店舗運営の見直しを行いました。

いつでも利用できるOS-1を常備

まず、経口補水液(OS-1)を社内備蓄品として常備し、体調が優れないスタッフは上長への確認を待つことなく、必要に応じて利用できる運用へ変更しました。

体調を崩してから報告するのではなく、「少し違和感がある」と感じた段階で行動できる環境づくりを進めています。

利益よりも命を優先する

今回の講習会を通して、株式会社UMUIでは一つの考え方を社内で共有しました。

それは、

「利益よりも命を優先する。」

ということです。

もちろん私たちは医療機関ではありません。

しかし、観光地で働く企業として目の前で困っている方がいればできる限りの対応を行うこともお客様をお迎えする側の責任であると考えています。

現場で働くスタッフの環境も改善

講習会で学んだ内容をもとに、店頭で勤務するスタッフの暑さ対策も見直しました。
新たに実施した取り組みは次のとおりです。

  • 店頭スタッフ向け冷風機を2台追加設置
  • 全スタッフ分のネッククーラーを導入
  • アイスノンなど冷却用品を常備
  • 経口補水液(OS-1)の常備

いずれも大きな設備投資ではありません。
しかし、「少しでも体調変化に早く気付き、早く対応できる環境をつくる」という考えのもと、一つひとつ改善を進めています。

今後の取組

今後は、店舗内でスタッフや観光客が体調を崩した場合を想定し

  • 誰が声を掛けるのか
  • 誰が119番通報を行うのか
  • 誰が周囲のお客様をご案内するのか

など役割を明確にした行動マニュアルを整備してまいります。

誰が対応しても同じ判断・同じ行動が取れる体制を構築することで、より安心してご利用いただける店舗づくりを目指します。

また、運用ルールが整い次第、会社ホームページ等でも公開し地域や観光事業者の皆様にも共有できる内容については積極的に発信してまいります。

私たちは、「学んだことを社会へ還元すること」も企業としての役割の一つであると考えています。


■ 代表取締役 福山正道 コメント

私たちは観光客の「人生で一度かもしれない沖縄旅行」を支える会社でありたいと考えています。

今回の講習会を開催したきっかけは、とてもシンプルな疑問でした。

「もし今、目の前でスタッフや観光客が倒れたら、私たちは本当に正しい対応ができるのだろうか。」

その問いに対して、「たぶん大丈夫」ではなく、「正しい知識を学ぼう」と考えたことが今回のスタートです。
正しい知識があれば、助けられるかもしれない。
その可能性が少しでもあるのであれば、学ぶ努力をすることが私たちの責任だと思っています。

私が今回最も避けたかったのは、誤った知識で対応した結果、その方にとって沖縄旅行が悲しい思い出になってしまうことです。

「沖縄」という言葉を聞くだけで、その出来事を思い出してしまう。

そんな旅行には、絶対にしてはいけないと思っています。

それは観光客だけではありません。

毎日一緒に働いてくれているスタッフも同じです。

スタッフが安心して働ける環境があってこそ、お客様にも安心してお買い物を楽しんでいただけると考えています。

今回の講習会では、スタッフ一人ひとりが真剣に耳を傾け、「知らなかった」で終わらせるのではなく、「知る努力を続けよう」という姿勢を示してくれました。

私は、その姿を見て本当に誇らしく感じました。

今回の記事では、講習会で学んだ内容の一部を公開しています。

同じ観光業に携わる方々や沖縄を訪れる皆様にとって少しでも役立つ情報になるのであれば公開することにも意味があると考えました。
商品を販売するだけではなく、沖縄旅行をより安心して楽しんでいただける環境づくりにも挑戦し続けます。
これからも、学んだことを行動に変え、その経験を社会へ還元できる会社でありたいと思っています。


本リリースの医療に関する記載については、講師を務めた五島隆宏医師に内容をご確認いただいております。
今回公開している内容は、私たちが医師から学んだ内容の一部です。

沖縄で働く方や観光事業者の皆様、そして沖縄を訪れる皆様にとって、少しでも役立つ情報となれば幸いです。
株式会社UMUIはこれからも、学びを社内にとどめることなく社会へ還元し、「学びを公開する会社」として、安全で安心な沖縄旅行づくりに取り組んでまいります。

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