UMUI(ウムイ)とは、沖縄の方言で「想い」を意味する言葉です。
本連載「私のUMUI“想い”を届けたい」では、沖縄で観光業を手掛けるベンチャー、株式会社UMUIに入社したメンバーをご紹介。それぞれが大切にしているUMUIをお届けしていきます。
今回お話を伺ったのは、MIYAGEYAで接客を中心に、店舗の現場を支える島袋さんです。
やわらかい雰囲気と、誰とでも自然に会話を広げられる親しみやすさを持つ島袋さん。その一方で、自分の仕事や考え方を簡単に正解だと決めつけず、「本当にこれでいいのか」と問い続ける一面もあります。異なる業界での経験を経て、なぜお土産屋の仕事を選んだのか。UMUIに入って変わった働き方と、チームで成果を出すことへの想いを聞きました。
| インタビュイー:島袋 博吏(Shimabukuro Hirooki) 沖縄県出身。広告代理店でのWeb広告運用、店舗の施工・工事の進行管理、キャリア教育事業など、異なる業界で経験を積む。2025年10月に株式会社UMUIへ入社。現在はMIYAGEYAで接客を中心に、売場づくりや店舗の現場を幅広く支える。入社当初は前職での施工経験を活かして設備関連の業者対応も担っていたが、その後、総務へ引き継いだ。社内では「ポンさん」の愛称で親しまれ、ポケカ部の部長も務める。 |
環境の変化をきっかけに、見つめ直した「自分は何がしたいのか」
ーまずは、これまでのご経験について教えてください。
これまで、広告代理店や店舗の施工、キャリア教育事業など、異なる業界で働いてきました。
広告代理店では、検索サイトに表示されるWeb広告の運用を。店舗をつくる仕事では、新しい店舗をつくる際の工事の進行管理を担当し、離島に1カ月ほど滞在したこともあります。
その後のキャリア教育事業では、小中高生が社会に出るために必要なことを学ぶ機会づくりに携わっていました。
ー業界は異なりますが、現在の仕事につながっている経験はありますか?
それぞれ違う仕事に見えますが、今につながっている部分はあります。
広告代理店で身についたのは、「なぜこの結果になったのだろう」と考える視点です。今も、お客様がなぜ入店したのか、なぜ購入につながったのか、反対になぜうまくいかなかったのかを考えるときに生きています。
施工に関わった経験からは、安全に対する意識が身につきました。お客様が店舗でけがをしてしまったら、「沖縄旅行でけがをした」という思い出が残ってしまいます。入り口の段差や店内の設備など、ほかの人が気づきにくいところにも目が向くのは、以前の経験があるからだと思います。
また、どの仕事でも、さまざまな立場の人と話し、調整する必要がありました。人と話をして関係をつくることは、現在の接客やメーカーさんとのやり取りにもつながっています。
ー次の仕事を考え始めたきっかけは何だったのでしょうか?
子どもの成長が大きかったと思います。
それまでは、土日祝日に休めることや、夕方には仕事を終えて迎えに行けることなど、家族との時間を大切にできる働き方を選んでいました。もちろん、それも自分で選んだ大切な道です。ただ、子どもが成長して、少し手が離れたときに、改めて「自分は何がしたいんだろう」と考えるようになりました。
家族を大切にすることと、自分のやりたい仕事を考えることは、どちらか一方ではないと思います。家族の生活が少し落ち着いたことで、自分自身の仕事について、もう一度考える余裕ができたんです。

「知らないからこそ、やってみたい」沖縄のお土産屋との出会い
ーUMUIのことは、どのように知りましたか?
求人サイトのジョブアンテナで見つけました。当時、比較的上の方に求人が表示されていて、「ベンチャー」「立ち上げ」という言葉に興味を持ったのが最初です。
沖縄の観光業やお土産業界について、もともと詳しかったわけではありません。むしろ、「知らなかった」という方が近いと思います。
沖縄で生まれ育つと、意外と地元のお土産屋には行かないんですよね。観光地あるあるかもしれませんが、お土産は身近にあるけれど、それがどのように選ばれ、どんな人に買われているのかを考えたことはありませんでした。
求人には、沖縄の観光やお土産業界を変えていきたいという想いが書かれていました。それを読んで、当たり前だと思って見過ごしていたものを、改めて考えてみたいと思ったんです。

ー入社前、お土産屋の仕事にはどのようなイメージを持っていましたか?
商品が置かれていて、お客様が自分で選び、レジで会計をする。自分がお土産屋に対して持っていたのは、そういうイメージでした。
ただ、UMUIは立ち上げ段階のベンチャーです。これまでのお土産屋とは違うことをしようとしている。そのお店が、これからどのようになっていくのかにはワクワクしました。自分に接客経験はありませんでしたが、知らないからこそ、まず話を聞いてみたいと思いました。
アニメの話から、お土産屋の未来まで。人柄を見る福山さんとの面談
ー社長の福山さんとの面談では、どのようなことを聞かれましたか?
これまで経験した仕事について、一つひとつ詳しく聞かれました。転職ごとに何を経験したのか、その経験をMIYAGEYAでどう生かせるのか。MIYAGEYAで何をやりたいのか、自分には何ができるのかという話もしました。
ただ、一般的な面接のように、決まった質問へ順番に答えていく雰囲気ではありませんでした。福山さんは、場の空気をやわらかくしながら、その人がどんな人なのかを知ろうとしてくれます。質問の仕方も自然なので、話している側は面接を受けているというよりも、普通に会話をしているような感覚でした。
ー面談では、アニメの話でも盛り上がったそうですね。
福山さんとは同世代で、漫画やアニメの話になりました。『鬼滅の刃』や『ONE PIECE』など、お互いに好きな作品の話をしたと思います。
そこから、将来店舗を広げることがあれば、2階をアニメ関連のアンテナショップのような場所にしても面白いのではないか、という話にまで広がりました。採用面談で、目の前の仕事だけではなく、これからつくるかもしれない店舗の話までできるとは思っていませんでした。自分の趣味や人柄も含めて受け止めてもらいながら、一緒に未来を考えられたことにワクワクしました。

ー入社の意思も、その場で伝えたのでしょうか?
面談中に、ここで働きたいと伝えました。ただ、福山さんはその場で決断を求めませんでした。「本当に働きたかったら、明日連絡してください。一度持ち帰って考えてください」と言われたんです。
その言葉も印象に残っています。会社から強制するのではなく、最後は本人が考えて決める。UMUIが大切にしている自主性は、面談の時点から始まっていたのだと思います。
ー面談後、福山さんにはどんな印象を持ちましたか?
かなり先のことまで考えている人だと思いました。常にいろいろなことを考えていて、そこにきちんと理由やロジックがある。だから伝え方も分かりやすく、「この人から言われているなら、自分ももっと頑張ろう」と思えるんです。
言葉に納得できる説得力があって、人の話を聞きながら、その人自身を知ろうとしているところも、これまで会った経営者とは違うと感じました。
朝会から接客、日報まで。全員で改善を積み重ねる一日
ー現在、MIYAGEYAではどのような仕事をしていますか?
主な仕事は接客です。
出勤後は、まず朝会があります。前日に起きたことや、それに対する改善点を共有したり、「もう少しこうした方がいいのでは」とスタッフ同士で意見を出したりします。決まった連絡事項を確認するだけではなく、前日の経験を次へつなげるための大切な時間です。
その後、オープン準備をして、営業が始まったら接客に入ります。来店されているお客様や、その日のメンバー構成を見ながら、休憩時間や役割を調整します。
営業終了後には、日報を書きます。単なる感想や日記ではなく、どのようなお客様に、どのような接客をして、何が起きたのか。そこから、次に生かせることや改善できることまで、具体的に書くようにしています。
日報はSlackで全員が見ることができます。「この人はこういう目線でお客様を見ているんだ」「今日はこんな接客をしたんだ」と、ほかのスタッフの経験を知ることができます。自分がその場にいなかったとしても、誰かの経験から学び、自分の接客へ取り入れることができるんです。
ー周りのやり方に合わせるのではなく、自分たちで試して確かめてきたことはありますか?
いちばん泥臭いのは、営業時間かもしれません。それが本当に最適な時間なのかは、やってみないと分からないんですよね。
皆で話し合い、実際に営業時間を変えて試してみると、思っていたよりも遅い時間帯にお客様が来ていることが見えてきました。以前の時間帯のままでは、気づけなかったことだと思います。
そうした結果を見ながら、営業時間も含めて見直していく。「周りがそうだから」ではなく、自分たちで確かめて決める。なぜそうするのかという理由まで共有されるので、こちらも納得して動けるんです。

ー接客以外の仕事も担当していますか?
検品や賞味期限の確認などもありますが、以前は店舗設備に関する業者対応も担当していました。電気や水道の業者さんと話したり、入り口の段差を解消するためにスロープの業者さんと調整したり。前職で店舗施工に関わっていた経験を生かしながら、裏側の部分を担当していました。
現在は総務の神里さんへ引き継いだ部分もありますが、設備や安全面で気になるところへ目が向くのは、自分の経験が生きているところだと思います。
「ここまで意見を出していいの?」トップダウンの環境から、考える仕事へ
ー入社後、最も大変だったことは何ですか?
自分で考えることです。
以前は、自分から動くより、決められたことに沿って進めることが多かったんです。そうした働き方に慣れていたこともあり、自分から発言したり、新しい提案をしたりすることに、最初は少しブレーキをかけてしまうところがありました。
でもUMUIでは、反対に一人ひとりが自分で考えて動くことが求められます。最初は、「ここまで意見を言っていいの?」「日常で見つけた商品や情報まで共有していいの?」と戸惑いました。
ーそこから、どのように変わっていったのでしょうか?
最初は一歩引いたところから、ほかのメンバーを見ていました。すると、みんな自然に情報を共有しているんですよね。日常の中で気になる商品や売場を見つけると、Slackへ投稿するメンバーもいます。みんな会社のことが好きで、義務ではなく、楽しみながらやっているように見えました。
それを見て、自分も少しずつ情報を共有するようになりました。今では、お土産の陳列や商品が自然と目に入ります。「どのように見せているんだろう」「こんな商品があるんだ」と考え、それをメンバーへ共有できるようになりました。一度ブレーキを外してみると、自分で考えることを楽しめるようになってきたと思います。

ーXで「仕事を”作業”にしないために意識していること」を投稿されていましたね。島袋さんの中で、”作業”と”仕事”は、どう違うのでしょうか?
自分の中では、作業は「決められたことを、決められた通りに終わらせること」です。もちろん、それが必要な仕事もありますし、その働き方を否定するつもりはありません。
ただ、UMUIで求められている仕事は、自分で考えることです。なぜこうなったのか。自分は何をしたいのか。どうすれば、もっと良くなるのか。ただ繰り返すのではなく、自分で疑問を持って考え、行動するところまでが、自分にとっての仕事だと思っています。
自分のやり方が正しいと固めてしまえば、次の人に伝えるときも、その方法しか渡せなくなってしまう。僕が大切にしているのは、「現状維持は、緩やかな衰退」という言葉です。だからこそ、自分自身やこれまでのやり方へ疑問を持ち、固執しないようにしています。
一人で頑張るのではなく、チームで成果を出す
ー島袋さんは事前アンケートで、MIYAGEYAで働くことについて「一人ではなく、チームで成果を出すこと」と答えてくれていました。そう感じた出来事はありますか?
特に印象に残っているのは、来客が多くなりそうで、繁忙が予想される日のことです。メンバー同士で状況を見ながら、それぞれができることを考えて協力しました。
誰かに言われたからではなく、それぞれが状況を考えて動いていた。これは「チームワーク」というより、一人ひとりの人柄というか、各々が自分で考えて動いているから、という方がしっくりくるかもしれません。
初期メンバーから少しずつ人が増える中で、日々のコミュニケーションを積み重ねてきたからこそだと思います。1日や2日では、こういう関係はつくれません。
ーその翌日、島袋さんから声をかけたスタッフがいたそうですね。
その日は休みで、出来事を経験していないスタッフがいました。ほかのメンバーが「昨日は大変だったけど、みんなで頑張った」と盛り上がっている中で、自分だけ参加していなかったら、疎外感や引っかかりを感じるかもしれないと思いました。
そこで翌朝、そのスタッフへ声をかけました。本人が本当にそう感じていたかは分かりませんし、それが自分の役割だったのかも分かりません。ただ、自分が同じ立場なら気になると思ったので、声をかけました。
チームで成果を出せたから、それで終わりではないと思っています。そこに参加できなかった人や、引っかかりを感じているかもしれない人まで含めて考える。そういう小さなフォローの積み重ねも、チームをつくることだと思います。
ーチームで動くからこそ、つい抱え込みそうになることはありませんか?
あります。でも、自分でやる方が早いからといって、全部自分でやってしまわないようにしています。自分が抱え込めば、その瞬間は早く終わるかもしれません。でも、ほかの人に任せなければ、チームとしてできることは増えていきません。
接客も同じです。スタッフにも、得意な言語や接客スタイル、それぞれの強みがあります。お客様の様子を見ながら、「この方には、このスタッフが合いそうだ」とお互いの強みを活かして自然に動ける。それもチームワークだと思っています。

3日連続で訪れたお客様。商品知識がつくるMIYAGEYAの接客
ー接客で印象に残っているお客様はいますか?
旅行中に、3日ほど連続で来店してくれたお客様が印象に残っています。毎日来て、毎日買ってくださるので、「こんなに毎日ありがとうございます。かえって申し訳ないな」と思うくらいでした(笑)。
3日目には、前日とは違うお友達を連れて来てくださったこともありました。スタッフの顔を覚えて、「昨日のお兄さんがいる」と戻ってきてくれるんです。一度接客をしたスタッフには、お客様も少し心を開いてくれています。次に来店したときも同じスタッフが対応できれば、安心して話してもらえると思います。
島袋さんのお客様、別のスタッフのお客様というように、自然と担当のような関係ができることがあります。旅行中に何度も足を運んでもらえるのは、とても嬉しいですね。

ーほかのお土産屋と比べて、MIYAGEYAが違うと感じるのはどのようなところですか?
多言語で対応できること、スタッフから積極的に声をかけること、そして商品知識です。
MIYAGEYAには、中国語や英語などを話せるスタッフがいます。海外旅行中に、自分の分かる言葉で「こちらでお土産を販売しています」と声をかけてもらえたら安心しますよね。それは大きな強みだと思います。
その中でも、MIYAGEYAらしさの一つだと思っているのが、商品についてスタッフがきちんと説明できることです。MIYAGEYAでは、メーカーさんを招いた勉強会や、商品を実際に食べ比べる機会があります。似ている商品について「どちらが自分に合っていますか」と聞かれたときにも、それぞれの味や特徴を説明できます。
ただ声をかけるだけでなく、その先の会話が大事だと思っています。お客様が何を探しているのか、誰へ渡すのか、どのくらいの人数へ配るのか。その話を聞いた上で、商品の違いを説明し、選択肢を提案する。そのためには商品知識が必要です。
まだ、福山さんが目指している店舗の姿へ向かっている途中だと思います。ただ、見方を変えれば、それだけこれから挑戦できることや、伸びしろがあるということです。
観光客との会話で、沖縄の「当たり前」を再発見する
ー沖縄で生まれ育った島袋さんが、MIYAGEYAで働き始めて、改めて気づいた沖縄の魅力はありますか?
お客様の方が、僕たちより沖縄の観光地や商品に詳しいことがあります。「沖縄はフルーツも有名ですよね」「こういう商品はありませんか」と聞かれて、改めてそうだったと気づくこともあります。
沖縄で暮らしていると、スーパーに並んでいる商品や、普段使っている方言を珍しいものだとは思いません。でも、「チャンプルーにはどういう意味があるんですか」と聞かれたり、沖縄の方言を話して喜んでもらえたりすると、自分たちにとっての当たり前が、お客様にとっては沖縄を感じる体験になるのだと分かります。接客をしていなければ、気づかなかったことだと思います。

ーお客様には、どのようなものを持ち帰ってほしいですか?
商品だけではなく、沖縄で過ごした時間を、良い思い出として持ち帰ってほしいです。
頻繁に旅行ができる人もいれば、その人にとって人生で一度きりの沖縄旅行かもしれません。その一度の旅行で、「あのお土産屋は楽しかった」「スタッフと話したことが思い出に残っている」と感じてもらえたら。そして、それがいつか「また沖縄に行きたい」という気持ちにつながったなら——これ以上に嬉しいことは、ありません。
ポケカ部長の挑戦。趣味を、会社の価値へつなげるために
ー社内では、ポケカ部の部長も務めているそうですね。
もともと福山さんと自分がポケモンカードをやっていて、「対戦したい」「部活をつくろう」というところから始まりました。参加資格は、ポケモンへの愛があることです(笑)。
営業終了後に有志で集まって、時間を忘れて対戦することもありました。福山さんに勝てる可能性のある数少ない勝負事の一つです。 地元地域の大会に参加して、1位になったこともあります。今後は、国際通りにあるほかのお店や、旅行で沖縄を訪れる方とも対戦できたら面白いと思っています。「MIYAGEYAにはポケカで優勝したスタッフがいる」という実績ができれば、お土産を買うだけではない、新しい接点になるかもしれません。

ー最近、ポケカがきっかけで広がったつながりはありますか?
あります。オンラインで対戦した方と話が盛り上がり、気づけば仕事の話にまで広がったことがありました。趣味をきっかけに、普段なら出会わなかった人とのつながりが生まれることもあるんだと感じました。ただ趣味で遊んでいただけのつもりが、自然と人とのつながりや、仕事の縁に変わっていく。そういうことが、実際に少しずつ起き始めています。
ー趣味と仕事について、どのように考えていますか?
好きで続けてきたことが、こうして人とのつながりに変わっていくのは、やっていて面白いところです。ただ、それを「会社の価値になっています」と胸を張って言うには、まだ一歩足りないとも思っています。対戦したいと思ってくれた人に、実際に足を運んでもらう。そこまでできて、仕事になるのだと思います。
だからこそ、ポケカも続けて、大きな大会でも結果を残したい。遊びから始まったことが、自然と会社の縁や、新しい魅力に育っていったら、こんなに面白いことはないと思っています。
一人ひとりの個性が生きるMIYAGEYAへ
ーこれから挑戦したいことを教えてください。
まずは、一つの店舗を任せてもらえるようになりたいです。
今後、UMUIが複数の店舗を展開していくときには、福山さんが考えていることを、今のメンバーが自分なりに理解し、次へ伝えていく必要があります。店舗が増えるたびに、福山さんがすべてを直接伝えることは難しくなります。だからこそ、自分たちが考え方を受け取り、次の人たちへ広げられる存在になりたいです。
島袋さんから見た、UMUIメンバー
ー前回の神里さんの記事では、島袋さんについて「お客様との距離を縮めるのがとても上手。」と話されていました。ご自身では、どう感じていますか?
ありがたいです。ただ、正直に言うと、自分は接客に向いていないんじゃないかと思うこともあるんです。周りから「親しみやすい」と言ってもらえるのは事実として受け止めていますが、「本当にこのやり方で合っているのか」と、いつも引っかかっている。
そこで「自分はこういう人間だ」と固めてしまうと、次に入ってくる人にも、そのやり方しか教えられなくなってしまいます。だから、言ってもらえることは素直に受け取りつつ、自分自身には疑問を持ち続けていたいんです。
ー何名か、次のメンバーの紹介をお願いできますか?
知念さんは、接客や販売の経験が豊富で、僕自身、日々学ばせてもらっています。売場でどのようにお客様へ声をかけ、商品の魅力を伝えていくのか。その接客はとても勉強になります。副店長として、店舗の現場を支えてくれる頼れる存在です。
ジンさんは、多言語で接客ができて、SNSでも発信しているスタッフです。商品の特徴やお得感を、お客様に分かりやすく伝えるのがとても上手で、僕にはない接客の引き出しを持っている人です。
次回は、そんなUMUIメンバーの想いも引き続き、お届けしていきます。
MIYAGEYAで働くとは、考え続けること
ー改めて、島袋さんにとってMIYAGEYA・UMUIで働くとは、どういうことですか?
同じ方向を向いたメンバーと一緒に、考えながら努力できる環境に身を置くことです。一人で何でもやるのではなく、チームで成果を出す。お客様の目線で考え、改善や挑戦を続ける。
UMUIに入って、自分の意見を言うようになりました。物事に疑問を持ち、自分で考えることも増えました。まだ、自分が大きく変わったと言い切れる段階ではないかもしれません。ただ、これまでの働き方で身についたブレーキを少しずつ外し、考えることを取り戻している途中だと思います。
ーどのような人と一緒に働きたいですか?
自分にはないものを持っている人、自分とは違う目線で物事を見られる人と働きたいです。その人から学ばせてもらえるものがあれば、自分ももっと成長できると思うんです。接客や販売の経験だけではなく、誰かを笑顔にできる人や、何かに夢中になっている人と働けたら、面白いだろうなと思います。
MIYAGEYAでは、必要なことはメンバー同士で教え合い、サポートしながら仕事を覚えていきます。その上で、決まった正解があるわけではなく、自分で考えて動く場面も多い会社です。会社や店舗を一緒につくっていきたい人にとっては、さまざまなことに挑戦できる環境だと思います。
ー応募を迷っている方へ、メッセージをお願いします。
迷っているなら、まず応募してみてください!それが一番だと思います。
実際に話してみないと分からないこともありますし、面談では経歴だけではなく、その人自身を見てもらえると思います。僕自身も、まず話を聞いてみたいと思ったところから始まりました。
少しでも気になっているなら、一度話してみるところから始めてみてほしいです。

異なる業界を渡り歩き、接客経験のないまま「知らないからこそ、やってみたい」とお土産屋の世界へ飛び込んだ島袋さん。
決められたことに沿う“作業”から、自分で考え、チームで成果を出す“仕事”へ。そのために、これまで身についた「ブレーキ」を少しずつ外している最中だと、島袋さんは静かに語ります。
「現状維持は、緩やかな衰退」。島袋さんが大切にしているこの言葉のように、自分のやり方すら正解と決めつけず、問い続ける。その姿勢の先に、一人ひとりの個性が見えるMIYAGEYAの未来が広がっているのだと感じました。
取材・編集・撮影:宮村有香
取材協力:島袋 博吏
写真提供:横内さつき
