UMUI(ウムイ)とは、沖縄の方言で「想い」を意味する言葉です。
本連載「私のUMUI”想い”を届けたい」では、沖縄で観光業を手掛けるベンチャー、株式会社UMUIに入社したメンバーをご紹介。それぞれが大切にしているUMUIをお届けしていきます。
前回ご紹介したのは、MIYAGEYA(那覇市/国際通り)の店長として、店舗とスタッフをまとめる刑部さん。その刑部さんが、社内のみんなが頼りにしている「社内の神様のような存在」と話していたのが、今回ご紹介する神里さんです。
肩書きは「総務」。ですが、その一言にはとても収まりきらない仕事をしています。店舗運営の仕組みづくりや在庫管理、什器(じゅうき)の設計、新しく入社したメンバーの受け入れまで、MIYAGEYAを裏側から幅広く支えているのが神里さんです。
一見するとつながりがないように見える、保育士、ホテル運営会社の総務、IT系ベンチャーでの研修・組織開発という経歴。しかし、話を聞いていくと、そこには一貫して「誰かが働きやすくなるように支える」という軸と、「まず自分で試してみる」という行動力がありました。
| インタビュイー:神里 明(Kamizato Akira) 沖縄県浦添市出身。専門学校卒業後、保育士として約6年間勤務。その後、ホテル運営会社の総務を経て、IT系ベンチャーへ転職。カスタマーサポート、新入社員研修、人事採用、組織開発などを経験する。2025年11月29日、MIYAGEYAのオープン直前に株式会社UMUIへ入社。現在は店舗のバックオフィス業務を中心に、在庫管理の仕組みづくり、什器の設計・制作、店舗ルールの整備、新入社員の受け入れなど、幅広い業務を担当している。プライベートでは2児のパパ。 |
保育士から総務、人事・組織開発へ。つながっていた「人を支える仕事」
ーまずは、これまでのご経験について教えてください。
保育士からキャリアをスタートしました。
高校の職場体験で保育園に行ったとき、子どもたちと関わるのが楽しかったんです。もともと料理も好きだったので、料理の道と保育士の道でしばらく迷っていました。周りの人にも意見を聞いてみたりしながら、最終的に保育士の専門学校へ進むことにしました。
卒業後は、保育士として約6年間働きました。仕事自体は楽しかったのですが、途中から「このままずっと保育士だけを続けていていいのかな」と考えるようになったんです。
保育園の中だけで仕事が完結することが多く、取引先や外部の会社と関わる機会もあまりありませんでした。周りの友人の仕事の話を聞くなかで、「自分は社会のことをあまり知らないのかもしれない」「保育士以外の仕事をしたら、自分はどうなるんだろう」と思うようになりました。

ー転職には、すぐ踏み切れましたか?
いえ、当時の僕は、「転職は悪いこと」とまでは言わないですけど、結婚と同じくらい人生の大きな決断だと思っていました。簡単にしていいものではないという感覚があったんです。
だからこそ、ライフステージが変わって身動きが取りづらくなる前に、一度挑戦してみようと思って、ホテル運営会社の総務へ転職しました。
そこでは一般的な総務業務に加えて、沖縄を題材にした子ども向けの絵画・作文コンクールの運営などを担当しました。子どもたちに沖縄の魅力や観光について考えてもらう取り組みで、保育士の経験も活かせる楽しい仕事でしたね。
ーそこから、IT系ベンチャーへ転職したきっかけは何だったのでしょうか。
ホテル業界で働いていた時に、新型コロナウイルスの影響を大きく受けました。事業が縮小され、出勤できない期間ができたり、勤務する事務所が県内の別の場所へ移ることになったりして、働き方を見直さなければならなくなりました。
その経験から、社会情勢に左右されにくいITの仕事に興味を持つようになったんです。
ホテル運営会社を退職する少し前に、先輩からCanva(デザインツール)を教えてもらっていました。もともと何かを作ることが好きだったので、触っているだけでも楽しくて。
退職後、自営業をしている友人から会社のショップカードを作ってほしいと頼まれたんです。今見ると「これは大丈夫なのか」と思うような仕上がりですが、友人が喜んでくれたことで、「こういう仕事も楽しいかもしれない」と思いました。そこから独学で名刺などを作りながら、デザインやITに関わる仕事も視野に入れて転職活動を始めました。
ーそうして、IT系ベンチャーへ転職されたんですね。実際は、どのような仕事から始めたのでしょうか?
デザインの仕事に絞って探していたのですが、未経験で入れるところはなかなかなくて。最終的に、今につながるIT系ベンチャーへ入社しました。
最初は、アプリに関する問い合わせに対応するカスタマーサポートのチームに入りました。
働くうちに、保育士や総務をしていた頃から、僕は自分が前に出る仕事よりも、誰かをサポートする仕事にやりがいを感じるのだと気づきました。
入社して半年ほど経った頃に、「研修担当をやることはできますか」と自分から相談し、新入社員研修を担当するチームへ異動しました。最終的には3年8か月ほど在籍し、研修のほか、アルバイト採用や組織開発にも関わりました。
組織開発では、社内のコミュニケーションを活性化させたり、働く人たちの関係を良くしたりするための施策を考えていました。たとえば、社内用のグッズを作ったり、メンバー同士が交流できるイベントを企画したり。そういう企画を仕事としてやらせてもらえたのは、とても楽しかったですね。
「自分は何をしたかったんだっけ」。もう一度、原点を確かめたくなった
ー前職では、研修や組織づくりという、神里さんに合った仕事を見つけられたのですね。そこから再び転職を考えた理由を教えてください。
やりがいのある仕事でしたし、日々忙しく過ごしていました。ただ、目の前の業務に必死になるうちに、ある時ふと「自分は何をしたかったんだっけ」と分からなくなってしまって。自分が本当にやりたかったこと、今後どうなりたいのかを、考えられなくなっていたんですよね。
それで、「ほかの仕事も見てみていいのかもしれない」と思い、少しずつ求人を探すようになりました。実際に転職が決まるまでは、1年くらいかかりました。
振り返ると、保育士、総務、カスタマーサポート、研修、人事・組織開発と、一見バラバラな仕事をしてきたように見えます。でも、すべて「誰かを支える仕事」という部分ではつながっていました。
今、UMUIで総務のような立場を任せてもらっているのも、その延長線上にあります。自分がやりがいを感じられる仕事に、また出会えたと思っています。
求人すべてに「いいかも」。何をする会社なのか知りたかった
ーUMUIとは、どのように出会ったのでしょうか。
求人サイトでUMUIを見つけました。
「DX化したお土産屋さんをつくる」「データを分析して売り場を改善する」という事業内容を見て、面白そうでワクワクしたんです。
「棚の横にデジタルサイネージを置くのかな」「データをどのように使うんだろう」と、勝手にいろいろ想像していました。具体的に何をするのか分からなかったからこそ、これから何をやっていく会社なのか興味が湧きました。

それで、沖縄県内の求人サイト「ジョブアンテナ沖縄」に掲載されていたUMUIの求人のほぼすべてに、「いいかも」(気になる求人に興味を示せる機能)を押していました。
興味はあるが経験のなかったデザイナー職にも、ダメもとで応募してみたことがあります。さすがに未経験では難しく、その時は不採用の連絡をいただきましたが、それくらいUMUIの事業そのものに惹かれていたんです。
実は同じころ、興味を持っていた別の選考も並行して進めていました。でも、そちらがちょうど区切りを迎えたその日に、以前ジョブアンテナで「いいかも」を送っていたUMUIの求人に、社長から相互で「いいかも」が返ってきたんです。個別に連絡が取れるようになったのは、それがきっかけでした。
「いいかも」を押してからだいぶ日が経っていたので、このタイミングで急につながったことに、なんだか運命のようなものを感じました。
それで、「一度カジュアル面談をさせてください」と連絡したんです。
僕は本当にカジュアルな面談のつもりで参加したのですが、話しているうちに選考が進み、そのまま入社が決まりました。
ー面談では、どのようなことを聞かれましたか?
「今後、何をしたいですか」「どうなりたいですか」と聞かれました。
ただ、その時の僕は、具体的に何をしたいのかをうまく言葉にできませんでした。今思えば、採用面接ではあまり良い答えではないと思うのですが、「何でもやります」と答えたんです。
「”何でもやります”と言う人は、結局何をしたいのか分からない」と言われることもありますよね。自分でも振り返ると、確かにそうだよなと思います。それでも社長は、僕を採用してくれました。
UMUIが目指している「沖縄の人が成長できる会社をつくる」という部分も含めて、僕自身を見てくれたのだと思います。面談前は、強い印象の求人バナーを見ていたので、「ものすごく体育会系で、どんどん進めていく社長が出てくるのかな」と想像していました。
実際にオンラインで会った社長は、とても柔らかい雰囲気の方で、良い意味でイメージとのギャップがありましたね。
「それがゴールでいいの?」――面談で返ってきた、意外な問い
ー面談で、特に印象に残っている会話はありますか?
僕も妻も、実家が沖縄県の北部にあります。両親も少しずつ年齢を重ねているので、将来的には介護について考えなければならないかもしれない。そのことも、転職先を考える小さな軸のひとつにしていました。
面談で、UMUIが将来的に沖縄県内へ店舗を展開していく可能性があると聞き、「名護に店舗を出すことがあれば、そこで店長をすることもできますか」と質問したんです。
すると社長から、「それはできると思う。でも、それがゴールでいいの?」と問われました。
名護の店長になってしまうと、僕に任せられる仕事が「名護の店舗」という範囲に限られてしまう。せっかく初期から会社に入るのだから、本店でいろいろな経験を積み、もっと役割やスキルを広げた方が、将来的に任せられる仕事やキャリアの選択肢も増えるのではないかと話してくれました。
僕は、自分の生活の都合を考えて「名護の店長」というところまでしか見えていませんでした。でも社長は、そのずっと先まで考えてくれていたんです。
「この人は、自分の将来についても真剣に考えてくれているんだ」と感じた、印象に残っている会話です。

入社2日後に店舗がオープン。気がつけば「総務」に
ーUMUIには、最初から総務として入社したのでしょうか?
実は、会社から正式に「あなたは総務です」と言われたわけではありません。
初期メンバーの中では、僕が一番遅く入社しました。入社したのは2025年11月29日で、その2日後の12月1日にはMIYAGEYAがオープンするというタイミングでした。
ほかのメンバーは、オープンまでに商品について勉強する期間がありましたが、僕にはその時間がありませんでした。
実は入社が決まった時点で、社長から「前職の都合で入社が遅くなるぶん、商品を勉強する時間が取れなくて苦労するかもしれない。それでも大丈夫?」と、あらかじめ声をかけてもらっていました。事前にそう伝えてくれる気遣いも、ありがたかったですね。
最初は店舗に立ちながら、接客というより、レジや品出しなどのサポートを担当していました。
年が明けてからは、ほかのメンバーが商品の勉強に使っていた動画を自分で見返して、少しずつ接客も始めました。そんな頃、店舗運営を支える裏方の担当が必要だという話が出てきました。
社長から「やってみる?」と声をかけてもらい、刑部さんと知念さんが店長・副店長になった時期と同じ頃に、僕はバックオフィス全般を担当するようになりました。
みんなが分かりやすいので「総務」と呼ぶようになり、その呼び方が定着した感じですね。
ー現在は、どのような仕事を担当していますか?
大きく分けると、店舗什器の設計・制作、在庫管理などのDX・業務改善、店舗のルールや運用フローの設計があります。それに加えて、業務委託のエンジニアチームとの調整、新しく入社した方の受け入れ、備品の発注、施工業者とのやり取り、免税対応の準備、社労士さんとメンバーの間に入って行う労務関係の手続きなども担当しています。日によってやることがまったく違います。
直近では、アルバイトスタッフのフォローや検品作業の確認をしながら、並行して什器を設計したり、スプレッドシートに関数を組んだり、今後どの業務を優先してDX化するか社長と相談したりしています。
店舗スタッフには、販売や接客にできるだけ集中してもらいたいんです。現在、会社の売上の中心は店舗なので、売ることが生命線です。
販売スタッフが売り場に集中するために、それ以外の仕事を僕が引き受ける。それが、今の自分の役割だと思っています。

「DIYに明るい方ですか?」から始まった、什器づくり
ー什器の設計や制作は、以前から経験があったのでしょうか。
前職で、県内のIT関連イベントに出展するブースを作ったことがありました。UI・UXデザイナーの方と一緒にホームセンターへ行き、木材を買って、会社で組み立てて、会場へ搬入するところまで自分たちでやったんです。
UMUIに入社して2日目の朝、まだ店舗にほとんど何も置かれていない状態で、社長から「神里さんは、DIYに明るい方ですか」と聞かれました。
そこで前職の経験を話したところ、「それならできますね」となって、その日からドリルやノコギリを使い、店舗を作る作業に加わりました。その経験がきっかけで、現在も什器を作る時は僕が設計を担当しています。
最初はFigmaを使って、平面図のような形で設計していました。でも、自分の頭の中では完成形が見えていても、平面の図だけでは、什器のデザインを一緒に決める社長やデザイナーの宮城さん、それを制作する業者さんに、うまく伝えられなかったんです。
「これでは分かりづらいな」と思い、無料の3Dモデリングソフトを触ってみました。今では、立体で什器のイメージを作り、業者さんへ共有できるようになりました。もちろん、まだ基本的な操作しかできません。でも、やったことがないものを見ると「試してみたい」と思ってしまうんです。少しミーハーなところがあるのかもしれません。


紙と手入力から、バーコードを使った在庫管理へ
ー在庫管理の仕組みづくりにも関わっているそうですね。
店舗がオープンしたばかりの頃は、在庫の状況を継続的に把握できる仕組みがありませんでした。
最初の棚卸しでは、社長と一緒に、仕入れの記録を一つひとつ確認しながら、ひたすらデータを手入力していくところから始めました。そうして最初の在庫数を確定させ、そこからPOSレジ(※)の販売データと連動させることで、今の在庫数が分かるようにしていったんです。
そこからも、より正確に、より誰でも使いやすい形になるように、少しずつ仕組みを更新してきました。たとえば、商品の入庫を手入力していた時期は打ち間違いが起こりやすかったので、バーコードを読み取って登録できる形に変えました。
こうした仕組みの一部は、自分だけでは作りきれない部分もあって。「こういう形にしたい」と要件を整理して、まわりの力も借りながら形にしていきました。自分の中にある構想を、少しずつ形にしていく。その感覚が、すごく面白いんです。
※ POSレジ:会計と同時に「何が・いつ・いくつ売れたか」を記録できるレジシステム。

ー仕組みを変えて、何が改善されましたか?
手入力の作業が減って、入力ミスが起きにくくなり、誰でも作業しやすくなりました。
ただ、まだ改善したい部分はたくさんあります。たとえば発注は、メーカーごとに複数の商品をまとめて行うので、その単位でまとめて管理できる形にしていきたい。
自分たちで考えて、試して、実際に使って、課題が出たらまた直す。その繰り返しは大変ですが、やりがいがあります。
正しい方法ではなく、「今の状況に合う方法」を考える
ーUMUIで働くなかで、これまでとは異なる考え方に出会うこともありますか?
前職では、コストを削減するために、自分たちでできることは徹底的に内製する方針がありました。自分で作れば、外部へ支払う費用はかかりません。ただ、その作業をしている間は、ほかの仕事が止まります。僕は、その環境で働いてきたので、「自分でできるなら自分でやるものだ」という考えが固まっていました。
UMUIでも最初は、できることを全部自分でやろうとしていました。でも社長から、「それをやることで、ほかの仕事が止まるなら、会社全体の利益を考えた時に本当に正しいのか」と問われたんです。
では、必要な仕事を止めずに進めるには——。そこで、「自分で抱え込まず、外注する」という選択肢があることに気づかされました。
外注費は発生しても、その間に僕が別の業務を進め、会社全体として利益が増えるのであれば、そちらの方が良い場合もあります。それまでの僕にはなかった視点で、「確かに、その通りだ」と目から鱗が落ちました。
決まった方法を正しいものとして守り続けるのではなく、その時の状況に応じた最適解を探す。UMUIで働くようになってから、そういう考え方を意識するようになりました。
だからこそ、毎日決まった仕事を同じ手順で繰り返したい人には、少し大変な環境かもしれません。
「前回はこのやり方だったのに」と思っても、今回は状況が違うから、やり方も変わる。そういう変化を面白いと思える人には、すごく合っている会社だと思います。

苦手だった数字が、会社の変化を教えてくれる
ー現在は、売上や入店率などの数字も扱っていますよね。もともと数字を見るのは得意だったんですか?
とても苦手でした。でも、今は数字を見るのが楽しいです。
これまではメンバーとして、目の前の課題を解決する仕事が中心でした。自分で細かく数値を管理したり、会社全体の状況を見たりする経験は、あまりなかったんです。
UMUIはまだ人数が少なく、社長との距離も近いため、売上や店舗に関する数字を僕がまとめて、共有することがあります。
数字は、上がっているか下がっているかが分かりやすいですよね。自分たちが行ったことに対して、どのような変化があったのかを見ることが面白くなりました。
MIYAGEYAではAIカメラを使い、店の前を通る人の数と、実際に入店した人の数を計測しています。
6月は、店の前を通る人の数自体は減っていました。しかし、声かけの方法や店内の陳列、什器、訪日外国人向け施策などを変えたことで、入店率が上がり、売上も伸びました。
まだ僕自身が細かく分析し、具体的な施策を提案できる段階ではありません。
「なぜ入店率が上がったのか」をもっと細かく分析できれば、次は「こうした方が良いのではないか」と、自分から提案できるようになると思っています。そこは、これからの課題です。

ーそうした分析や日々の業務では、生成AIも活用しているのでしょうか?
用途に応じて、複数の生成AIを使い分けています。もちろん、社内の情報の扱いには気をつけながら活用しています。AIが「完璧です」と言ったコードが動かないこともあります。その時は同じコードを別のAIにも見せて、誰かに助けてもらいます。
仕事でも、AIを使ってアプリを作ることがあります。以前、自分のタスク管理が追いつかないなと感じて、AIでタスク管理アプリを作ってみました。今は自分と一部のメンバーで使っていて、使い勝手はまだ改善しながら、絶賛デバッグ中です。
プライベートでは、妻と共有するカレンダー、家計簿、ToDoリストをひとつにまとめた家庭用アプリも作りました。目玉機能として、稟議機能(お小遣い申請)も付けました。まだ不具合があり、実際には口頭でお願いした方が早い状態ですが……(笑)。
コードを書けなくても、頭の中にあったものを形にできる。それが今はすごく楽しいです。

「”社内の神様”と呼ばれて」
ー前回、刑部さんは神里さんについて、「社内のみんなが頼りにしている、社内の神様のような存在」と話していました。
名字が「神里」なので、「神様」と言ってもらえることは時々あります(笑)でも、頼ってもらえること自体が、すごく嬉しいです。
これまでの仕事でも、誰かをサポートすることにやりがいを感じてきました。今も、僕が動くことでみんなの助けになっているのであれば、本当にありがたいと思います。
ーそうした人柄もあってか、周囲からは「穏やかな人」と言われることも多いのではないでしょうか。
穏やかだと言われることは多いです。
ただ、自分では、嘘をつくのが下手で、感情が顔に出やすいと思っています。自分の意見にフィードバックをもらった時など、「今、少しムッとした顔をしていたかもしれない」と、あとから反省することもあります。
でも、周りからは「いつもみんなに同じ表情で接していてすごい」と言われることもあります。
自分では、時々ブラックな部分が出ている気がするのですが、みんなに伝わっていないなら良かったです(笑)。

誰が入っても動ける、店舗展開のフォーマットをつくりたい
ーこれからUMUIで、どのようなことに挑戦したいですか?
店舗運営に関わる業務を標準化し、多店舗展開のフォーマットを完成させたいです。今は、メンバーそれぞれの経験やスキルがあるからこそ、うまく回っている部分も多くあります。
もちろん一人ひとりの強みは大切ですが、一定の業務は、誰が担当しても動かせる仕組みにしたい。その土台があったうえで、それぞれの魅力によって、店舗のサービスがさらに良くなる状態が理想です。まだマニュアル化できていない業務もあります。
まずは、現場で試しながら「この流れが今の最適解だ」と言えるものを固める。そのうえでマニュアルを作り、新しく入った人が見れば、基本的なやり方を理解できるようにしたいです。
裏側では、在庫管理や売上データの仕組みも、さらに整えなければいけません。今後データが増えると、スプレッドシートだけでは管理しきれなくなるため、別のデータベースやツールへの移行も検討しています。
人の動きも、データの管理も、誰かひとりに依存しない仕組みにしたいです。
将来、県内外に店舗ができた時に、自分が作ったフォーマットをもとにスタッフが動き、店舗の業績が上がったら、自分にとって、何よりの手応えになると思います。
什器やシステムだけでなく、裏側の仕組みやルールをつくり、多店舗展開を支える責任者になる。それが今、僕が目指していることです。
神里さんから見た、UMUIメンバー
ー何名か、次のメンバーの紹介をお願いできますか?
島袋さんは、お客様との距離を縮めるのがとても上手な方です。島袋さんが接客したお客様が、後日お友達を連れて戻ってきてくださることもあるんですよ。社内でも、ちょっとした場面で島袋さんを中心に笑いが起きて、その場の空気がふっと和らぐことがよくあります。
知念さんは、メンバーの中でも特に接客の経験が豊富で、みんなのお手本のような存在です。最近は、店長の刑部さんが店舗の外での業務も増えてきたこともあり、副店長の知念さんが現場をまとめてくれています。いつも元気で、そばにいるこちらまで明るい気持ちになる方です。
次回も、そんなUMUIメンバーの想いを引き続き、お届けしていきます。

保育士、総務、新人研修。一見ばらばらに見える神里さんの道のりは、「誰かが働きやすくなるように支える」という一本の線でつながっていました。
その神里さんが今、支える対象を「人」から「会社の仕組み」そのものへと広げようとしています。神里さんがこれから形にしていく仕組みは、MIYAGEYAの次の店舗、その先の店舗へと受け継がれていくのかもしれません。
取材・編集・撮影:宮村有香
取材協力:神里 明
